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ダンロップフェニックス 2014

藤田に燃えた孔明は「4つ並べてやりました」

松山とスピースのワールドクラスのV争いのかたわらで、粛々と繰り広げられる賞金レース。賞金2位の藤田はこの日、前半の12番でダブルボギーが先行して、「アタマ来た!」と、後半は2番からの4連続バーディで一矢報いても、「今日はショットがすべてダメで。バーディのところは100点でも他は20点とか30点だから」と自分に厳しく「平均すると、55点くらいという感じ」。

不甲斐ない自分をして、力なく「孔明は、自分のことなんか、忘れちゃっているでしょ」とつぶやいたものだが、とんでもない!

孔明もまた、この日は後半の10番で、1.5メートルのパーパットを逃して、さらに“お先”のボギーパットも「ポロっと外してブチッと来た。2,3本切れた」と、怒り心頭のダブルボギーに「火がついた」のは、最初は自分のミスからでも、14番でさらに炎を燃やす燃料になったのは、他でもない藤田。

「ティ横のスコアボードがちらっと見えたんです。藤田さんが、4アンダーで並んでたんです。なんでって。最初2オーバーで回ってなかった?って。ここから4つ並べてやりましたよ」と、上がり4つの連続バーディこそ、藤田の存在を忘れていない何よりの証拠だ。

通算8アンダーは5位タイで、息を吹き返した孔明。「ここから先は、自分がいかに稼いでいくか。最終戦で、自分が一番上にいられるように頑張る」。孔明がますますムチを入れる。

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