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三井住友VISA太平洋マスターズ 2014

バッバにも負けなかった! デービッド・オーが単独首位浮上

3日目は、目下賞金レースを争う藤田と、マスターズ覇者との最終組にも、ひるまなかった。「今日は回りを気にせず、自分のゴルフに徹する」との決意は最後まで揺るがなかった。

2度のダブルボギーでずるずると、崩れていくバッバを横目に韓国系アメリカ人が意地を見せた。最期の18番も1.5メートルのバーディ締めで、単独首位に躍り出た。

今年、日本ツアーは3年目のオーにとっては初めて挑む御殿場だ。ファイナルQTランクの資格で本格参戦を果たした昨シーズンは、「この大会で、現地ウェイティングの1番目になったけど、ギリギリで出られなかったんだ」。初日のスタートが終わるまでに欠場者が出なかったため、プレーしないで帰った苦い記憶だ。

今年は堂々シード選手として迎えた今大会は、富士山の頂を臨む美しい景色と、噂以上のコースコンディションに、感動すら覚えた。

「特にグリーンの状態は、アメリカのコースよりも断然上ですね」。
オフにもっぱら拠点にしているカリフォルニア州のロス・コヨーテCCは、いよいよ最終日最終組で回ることになったハン・リーの練習コースでもあり、オーが日本ツアーで戦うことを決意したのも、リーの存在によるところが大きい。

頼りにしている先輩との優勝争い。「プライベートではとても仲良くしてもらっている先輩ですが、試合ではバッバでも、ハンさんでも誰でも関係ない。明日もやっぱり自分のゴルフに徹するだけ」と、最終日こそ自分を貫くつもりだ。

「今日は藤田さんとバッバから、何か学ぶことがあればいいなと思っていた」というオー。そこはつい苦笑いで「バッバは・・・とにかく飛ぶね」とその一言に尽きるが「藤田さんは、いつでもどんなときでもルーティンが変わらない。あの姿勢は本当に勉強になりました」。自身初の最終日最終組を前に、ベテランのゴルフを目に焼き付けることが出来たのは幸いだ。

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