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ブリヂストンオープン 2014

初シード入りを目指す重永亜斗夢が6位タイ浮上

大腸炎が発症した週は水を飲むタイミングにも気を遣うが今日は男らしく、グビッと!
アトムは後遺症もなく、元気に袖ヶ浦にやってきた。スタートの10番でボギーに「またあの二の舞か?」とちょっぴり不安がよぎったが、今週バッグを担ぐ柏木一了さんとの相性は抜群で、「彼がキャディのときは予選落ちをしたことがない」と全幅の信頼も「でも、今日はちょっとニンニク臭くてそこはヤだけど」。そんな冗談もスパイスに、無事鬼門の2日目を乗りきった。

初日に首位と1打差の2位タイで出ながら予選落ちを喫したのは2週前。
初シード入りのためにも、ここからひとつも落とせないという瀬戸際のいま、この時期に先週の日本オープンでエントリーミスをして、出番をふいにしていたからなおさら「絶対にここで」と、相当に気合いが入っていた「TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN Central」は、2日目に“トリ1、ダボ2”の77を打って「やることなすこと全て裏目に。ゴルフが怖くなった」と言い残してコースを去った。

続いて先週の日本オープンは「指をくわえてテレビを見ていた」。本当は自分もそこにいられたはずの現場は、2週連続でチャンスをふいにしたばかりか、先週の日曜日にはひどい風邪をひいたが、病院で点滴を打ってもらって今は体調もまずまずだ。

持病の潰瘍性大腸炎の症状もひとまずおさまり、先週、先々週に味わった悔しさも「しょうがない。もう、なんとも思っていない」。
心を入れ替えて、戻ってきたアトム。現在賞金ランク54位は、今年は上位60位までのいわゆる“本シード”に滑り込むには、もうあとひと踏ん張りだ。
「先週の日本オープンは、賞金がデカかったのにとか。気が気でない部分もあるけれど、あとはもう、自分のゴルフをやっていくしかない」。
昨年のファイナルQTランク1位のプライドに賭けても、ひょろりと痩身にムチ打って、アトムがここからスパートをかける。

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