4アンダーの18位タイからスタートした貴田和宏が、最終日に気を吐いた。「この試合でコケたら、残りの試合もない状況。何としても最終日に伸ばしてせめてベスト5に入ろう…という気持ちでスタートした」と語ったが、1番ホールのティショットはリキミが出たのか右へのミスでバンカーにつかまった。「確かに気負いもあった」というが、気持ちが切れることはなかった。バンカーから放たれたセカンド。ピン筋にかぶると、見事、カップに吸い込まれていった。ミスをチャンスに変え、自ら流れを呼び戻した。
「まさかイーグルが来るとは思っていなかったし、本当にいいきっかけになった。あれで気持ちも乗っていけましたね」その後も難しいアウトでスコアを伸ばし、8アンダーでインへと折り返す。だが、伸ばさなければいけないインで伸ばせず、8アンダーでホールアウト。順位は4位タイにジャンプアップし、自らの目標をクリアした。「最近、ショットの調子も良くなってきたので、この状態を次の試合につなげていきたいし、まだまだ裏シードも狙っていける位置に登ってこられた。残りの試合も頑張っていきます」貴田の戦いは続いていく。

• 貴田 和宏