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日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯 2013

松山英樹はパットに泣く

15番では、15メートルもの大きなフックラインを劇的に決めた選手が、1メートルもないパーパットが決められない。同じような微妙な距離を、ことごとくしのいだ前日3日目の反動が来ていた。「昨日はショートパットが入っていたので。自信を持って、簡単に打ち過ぎてしまったのが今日の一番の要因」と、松山は言った。

気配はさっそく1番から出ていた。わずか50センチのパーパットを外した。3パットのボギーの出だしに感じた違和感。続く2番はしのいでも「そこからラインをどう読んだらいいのか分からなくなった」という。
「そこから不安を覚えてしまった感じで。そこからショットをつけないと、という意識になってしまって。ショットも曲がり始めた」。悪循環。「ボギーが止まらなくなった」。
アプローチにも精彩を欠いて、泥沼にはまった。

4番からの4連続ボギーには、目も当てられない。最初にあった4打差も、あっという間に吐き出した。独走態勢から一転、アウトコースで39を打って、自ら呼び込んだ大混戦も「苦しかった」と、振り返った。

次の8番で、グリーンの奥のラフから1メートルに寄せて、バーディを奪って悪い連鎖を断ち切れたと思ったが、「そのあとも、あんまり上手く行かずに」。
14番から起死回生の連続バーディで、再び首位を捕らえたものの挽回もここまでだった。この日最後の大事な1打も、最終日を象徴するような締めくくりになってしまった。

ピンまでは距離がなく、しかもあごの高いバンカーショットも「パーを取る自信はあった」と、絶妙な寄せを見せながら、21歳は最後の18番グリーン上でも逡巡していた。

「切れるか、切れないか。すごく迷って真っ直ぐで行こうと言われたんですけど」。専属キャディの進藤大典さんとの入念な打ち合わせも、生かせなかった。
「自分の中で凄く不安があって。ちょっと右を向いたら、右に抜けました」と、上りの微妙な2メートルのパーパットも外した。「プレーオフで、勝とうと思っていたのに」。そのチャンスすらも自ら手放し天を仰いだ。うなだれた。

デビューから4戦目のメジャータイトルを、最後の最後に取り損ねた。17番のパー5でも、絶好のバーディチャンスを逃して「17番で取って、他は耐えていけばいいと思っていたんですけど」。思惑も外れた。「今日の悪い流れがそのまま出た」と、不甲斐ない上がりの2ホールに「ああいうのを決めれないというのは駄目だな、と。ああいうのを決めれていないから、こういうスコアになるんだ、と」。反省しきりの最終日。
「また次、頑張りたいなと思います」。最後はなんとか前を向いた。

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