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HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP in 霞ヶ浦 2013

小田孔明は、なるかジンクス破りの今季2勝目

後ろの組で回るライバルたちが、いい励みになった。「ヒョンソンと佳則」。金亨成と藤本佳則は、トレーナーが同じというよしみから、良き仲間でもある。

その3人の現在の賞金ランキングは小田が4位で金が5位。そして藤本が6位とこれまた仲良く縦に並んで、「今朝は、ヒョンソンが“抜きますよ”って。あおって来るんスよ」と、文字通りすぐ後ろの組から2人揃って追い立てられて、気合いが入った。

ボギーなしの67で回った。9番では7メートルのスライスラインを決めた。そのほかは3〜4㍍のチャンスを逃さず、15番のパー3では6番アイアンで奥2㍍につけたバーディチャンスも逃さなかった。

「抜かれないように頑張りました」。
金と通算11アンダーの2位タイで、仲良く並んだのはいいが、最終日を前にジンクスの首位には立てなかった。

過去6勝がすべて逃げ切りVの小田には「トップに立っていないと、勝てる気が出て来ない」というのがちょっぴり困りものだが、先月の日本オープンではすでに「ジンクスは敗れているから」。悲願の日本タイトルは、首位で最終日を出ながら敗れて、今回も「逆バージョンで行きたいな」。
ジンクスは破るためにある。

賞金ランクでトップを走る松山英樹との差額も7400万円ほど。そして今大会の優勝賞金は、4000万円。「ここで優勝出来れば、ちょっとは縮まるし可能性がないわけではない」と、夢の賞金王もまだ諦めない。
また「賞金王にはなれなくても、出来るだけ近くで終えられれば、世界も見えてくる」と貪欲だ。

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