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HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP in 霞ヶ浦 2013

桑原克典は5位タイに後退にも

先週のクォリファイングトーナメントはサードで、「ギリギリ」のファイナル進出だった。「最初の2ホールで5オーバーを打った」。悪夢はスタートホールのボギーだけでは収まらず、2ホール目にOBの「7」。初日に76を打ってお先真っ暗もどうにか残り3日で出遅れた分を取り返して、通算1オーバーは辛くも、踏みとどまった。

2010年にシード落ちをしたままのベテランは、どうにか首をつないで「QTの呪縛は逃れた」。そして今週は、チャレンジトーナメントの「HEIWA・PGM Challenge III〜Road to CHAMPIONSHIP」で、プレーオフ3ホールを制して、出場権を得た今大会で、2日目までは伸び伸びとやれたが、首位タイで出たこの日は「今度はレギュラーツアーの呪縛にかかった」と、1番からボギーが先行。
ずるずると通算6アンダーまでスコアを落として、一時は優勝争いからも姿を消した。

しかし、13番のパー5では「昭和のゴルフ」。
7番アイアンで打った149ヤードの2打目は、「手前からコロコロと転がして・・・。今は誰もやらないでしょ。自分なりの、昭和のゴルフ」。
性能が格段に上がった今のボールと比べれば、スピンがかかりにくかった糸巻ボールを彷彿とさせるゴルフ。「かっこいいゴルフではないけれど。そこに僕の活路がある」とゴロゴロと長いこと、転がり続けたボールは、最後にコロリとカップに沈んだ。

イーグルだ!
通算スコアを、スタート時点に戻して帰ってきた。
チャレンジトーナメントの代表選手として、再び蘇ってきた。
「最終日は少し欲を出しながら、レギュラーツアーの最終日を堪能出来たらいい」と、44歳はへこたれない。

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