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カシオワールドオープンゴルフトーナメント 2013

カート・バーンズが親友に贈る首位発進【インタビュー動画】

寒い1日。ホールアウト後は、遅くまで残って観戦してくださった車いすのお客さんにボールをプレゼント
次週に望みをつなぐ好発進だ。豪州のバーンズが、ベストスコアの69で回って単独首位に立った。強い冷え込みも、強い海風も、屈強な男にはなんの障害にもならない。ラウンド中も、ダウンウェアを着たままプレーしたりする選手も多い中で、バーンズは薄いセーターと、半袖のポロシャツの下は、アンダーウェア1枚きり。

「あんまり着込むと体のキレがなくなる」。自慢の飛距離よりも、方向性を重視したこの日初日はなおさら、繊細なクラブさばきを求めてごく薄着のハッスルプレー。13番では、左ラフから9番アイアンの2打目を15センチにつけるスーパーショット。
「ここ何週間かは勝つことしか頭にない」という。
現在、賞金ランキング58位は来季のシード権には心配なくても、2011年以来2度目の勝利で、「絶対に来週も試合に出たい」。
これが自身の最終戦にはしたくない。勝って翌週のツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」に出場したいと燃えている。

それに親友への何よりの激励にもなる。今週、コンビを組むスコット・ビントさんは本来は友達のエースキャディだ。ブレンダン・ジョーンズは、今季9月のANAオープンで棄権をしたあと戦線離脱をしたまま。ツアー通算13勝目を飾ったミズノオープンでの優勝資格は保持しているが、16試合の出場義務試合数には満たずに、現在26位につける賞金ランキングによるシードも、最終的には対象外でのぞかれることになっている。

「こないだ、左手首を手術したんだ。来季には間に合うように頑張ると言っていたけど・・・。BJ(ブレンダンの愛称)とは日本でも、いつも一緒に行動していたから寂しいね」。
今週は、専属キャディを“レンタル”しているだけに、豪州で吉報を待つ親友にもビッグニュースで報いる。


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