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とおとうみ浜松オープン 2012

谷口徹がアルバトロスを達成

いつもは強気な選手が珍しく照れた。「恥ずかしいんですけど」。せっかくの快挙にも「カッコ悪いんですけど」と、いつもみたいに胸を張れないのはその前の「ティショットがヘボかった」から。

531ヤードの13番パー5はフォローの風に、「しばいたろか」と、かなりの気合いも空回った。「どチーピンで、グラスバンカーを駆け上がっていった」と、苦笑いでセカンド地点にやってきた。

そこから残り257ヤードの第2打は、5番ウッドが直接入って「盆と正月が来たみたい」。
先週の日本プロ覇者が、今週は人生初のアルバトロスに笑顔を取り戻したのもつかの間「余韻は消えた」。

次の14番から連続ボギーで、失速した。
アンダーパーが117人も出た前日初日も、72位タイと出遅れた。
しかし、この日は朝から強い風に、「昨日とは別のコースみたい」と、やにわに勝負師の火が燃えた。

難しい状況でこそ、腕がうずく。
「俺のチャンスだと思った」と一気にスコアボードを駆け上がる気満々だったが、「今日の風は読めなかった」。
距離感を合わせるのに苦労して、谷口も例外なくスコアメイクに苦しんだ。
アルバトロスもありながら、この日は73。43位タイで予選通過するので、精一杯だった。

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