中止が決まった午後からも、遅くまで涼仙ゴルフ倶楽部の上空に、留まり続けた雷雨。３日目の中止を、歓迎したのが金だ。

たとえ１日４、５アンダーを出しても、満足出来ない。それほどハイスコアの戦いに、Ｖ争いの選手たちは「毎日７アンダーくらい出さないと」という思いに駆られるが、「４日間も、毎日それを続けるのはやっぱり難しい」と、金。

「今日プレーをやったとしても、また７アンダーを出せるか分からないし、毎日良いスコアを出し続けることは、どんなコースであれ簡単なことではありません」。

54ホールの短縮競技になったことは残念だが、初日から１ホールたりとも気の抜けない戦いを続けている選手たちにとっては「ちょうど良い小休止になった」ことも確かだ。

当初は「24アンダーが優勝スコア」と読んでいたという。
大会が１日縮まれば当然、計算も変わる。
「上には上平さんしかいないし、明日は20アンダーなら勝てる」と踏んでいる。

首位とは２打差。目標スコアにはあと７つ。
「頑張りたいですね」。
大逆転の２週連続Ｖで、完全復活を印象づける。

• 金 庚泰