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中日クラウンズ 2012

昨季チャレンジ2位の白潟英純(しらかたひでずみ)はまずは予選通過を喜ぶ

2000年にツアー1勝をあげながら、今はシード権もなく、実に5年ぶりの中日クラウンズ。「若い頃には、分からなかった」。和合の難しさは、45歳を迎えた今だからこそ、身にしみてくるものがある。

連日、吹き荒れる風。やっかいなラフ。堅く速いグリーン。「しかも砲台で、面積は小さく、セカンドショットのプレッシャーは相当なものがある。いったい、どこに狙って落とせばいいのか」。

何か策があるとすれば、「ただ辛抱しながらやるしかない」。
それほどのコースで、2010年には石川遼が、ギネス記録の58を出すなど「この中で優勝争いする人たちには本当に尊敬する」と、ベテランが素直に感嘆の声を上げる。

だからこそ、いっそう謙虚に進む。
「僕はまずは予選通過が目標でしたので」と、初日に2位タイにつけても控えめに、この日2日目は上がりの連続ボギーで2つスコアを落としても、「良かった」と、静かに喜ぶ。

昨季のチャレンジトーナメントで賞金ランク2位につけて自信を取り戻した苦労人が和合でひとまずノルマを達成したら、「次は・・・、どうしますかね」と思案顔。
「3日目、4日目と和合はもっと難しくなる。残り2日は、粘ってやってみたい。トップ10に入れれば」と、相変わらず静かに言った。

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