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アールズエバーラスティングKBCオーガスタ 2014

47歳! 白潟英純(しらかたひでずみ)は無欲の好発進

午後スタート組は、19歳の稲森に続いてやはり6アンダーで上がってきた白潟は、こちらは48歳の大ベテランだ。

「今日は9バーディ。よう取りました」と、真っ黒に日焼けした肌に、白い歯がニっとのぞく。「チップインや、20メートル強のが入ったり」と、3番では手前のカラーからパターでねじこみ、8番は、「左の手前から、カップ1メートル半くらいは左に外す。凄く長いスライスラインが入ってくれた」と、この日の午前中はやはり福岡出身の手嶋と藤田と小田の同組対決で盛り上がったが地元県勢として、こちらも負けじと、ひときわ大きな歓声を浴びて、上がってきた。

1992年のプロ転向からシード権を出たり入ったりで、2012年には4度目の“奪還”も、昨年は再び転落の憂き目に、今年は出場権すらなくて、今週は対象の地区競技をポイント化して格付けされる「九州サーキット」の上位2人の資格で参戦。
今大会は出場18回中、予選落ちはわずかに3回と、相性の良い大会で今年もまた好スタートに、5たびのシード奪還を目論むと思いきや「ないない、もうないです」と、苦笑いで手を振った。

シニア入りまであと2年足らずを迎えて「いまプロゴルファーとして、一番難しい時期」と、いいながらもその境遇を楽しんでいるようでさえある。
試合に出られないからといって、「プロをやめるわけじゃない」と、淡々と「シニア入りまでたまにレギュラーツアーに出て、今の自分のゴルフの力はどれくらいなのか。日々上達しようと思ってやっているわけで、お金も稼ぎたいし出られる試合でとにかく全力を尽くすだけです」。
そこに試合があればどこまでも、とアジアンツアーでは1勝の経験を持つ。根っからのプロゴルファーが、無心に白球を追いかけている。

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