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Indonesia PGA Championship 2013

ベテランが久しぶりのインドネシアに仰天

共同主管のワンアジアとジャパンゴルフツアーで出場枠を分け合う「ジャパンゴルフツアーアジアシリーズ」。各大会とも60人の枠に1戦目の「タイランドオープン」では、たとえシード選手でも、出場のチャンスが巡ってこなかったが、今週の「インドネシアPGA選手権」は、昨年のチャレンジトーナメントと、ファイナルQTランクで構成される出場優先順位の選手まで権利が下りてきた。

昨年は、2006年以来となる賞金シードに復活した46歳のベテラン、白潟英純(しらかたひでずみ)も、ジャカルタで今季初戦を迎えたが、実に15年ぶりのインドネシア。

「すっかり変わってしまってびっくり!」。

それは、まだ初シードを取る前の時代。白潟もアジアンツアーを渡り歩いた。
当時のインドネシアはまだまだ未開の町で、「高いビルもそんなになかった」。

しかし、ここ数年で世界中から企業が集まり、どんどんと近代化が進み、次々と高層ビルが建設された。
「ほんと、あのころとは全然別の町みたい」。

今回のオフィシャルホテルの「サルタンホテルジャカルタ」は以前はヒルトンホテルの名前で、白潟も連戦時代に予約を入れた記憶はあるが、「あんな感じだったっけ・・・?」。
思い出は風化して、曖昧になっている。

それだけ本人も、年齢を経たということで、「もう年だよ!」と一応はここの暑さにげんなりとしてみせたが、96年にやはり灼熱のインドオープンで優勝を飾った自負もある。
「あのとき優勝争いをしたのはダニエル・チョプラ」。今や米ツアー2勝の選手である。「あのころからアジアでは人気があったけど、ますますスター選手になったよね」と、そんなことからも時代の移り変わりを感じているベテランだが、ここインドネシアでまた新たな思い出を一から作りなおすのも悪くない。

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