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つるやオープンゴルフトーナメント 2012

思いはリンクスへ・・・!! 市原弘大が5位タイ

今年も、先週の開幕戦「東建ホームメイトカップ」から、全英オープンの日本予選が始まっている。対象となるのは6月のミズノオープンまでの8試合。その獲得賞金のランキング上位2人と、ミズノオープンの上位4人が資格を得るが、そのほか石川遼や昨年の賞金ランキング2位の高山忠洋ら、そのほかのカテゴリーですでに有資格に名前を連ねる選手も数人いる。

市原もその一人である。3月にタイで行われたアジア予選で地元のプラヤド・マークセンらと資格のある上位4人に食い込んで、出場権を手に入れた。

初のメジャー戦。公私ともに初めて降り立つリンクスコースへの憧憬も募って、早くも胸の鼓動は高鳴る。
初シード入りを果たした一昨年から「みなさんに顔を覚えてもらおう」と、似顔絵入りの缶バッチを会場で配ってファンサービスにつとめてきた。

もちろん渡英に先立ちその全英バージョンとして、本人が日の丸と、ユニオンジャックを両手に掲げるデザイン画がすでに完成し、あとは発注するばかり。遠足前の子供のように、晴れ舞台を心待ちにしてはいるのだが、しかしそれとは裏腹に、不安材料も。

ここに来て、ゴルフの調子がやにわに怪しくなってしまったのだ。
「いま、全英に行くのは非常にまずい、という状態」。
もちろん、開催の7月までまだまだ時間はあるのだが、ジャパンゴルフツアーもせっかく開けたばかりだというのに、どうにも先行きが見えなくなってしまったというのでは、やりきれない。

このオフは、第二の主戦場にしているアジアンツアーで戦いながら、タイトなスケジュールを縫って例年以上にトレーニングに精を出した。
おかげで体重の減量と、ウェスト周りも4センチも細くなり、メリハリボディーが完成したはずだったのに、上半身の強化をメインにしたメニューは筋力モリモリで、会う人会う人「太った?」と聞かれるわ、またすべてそれのせいともいえないが、ショットの距離感にも支障を来し・・・。
ティショットで10ヤードも飛距離が伸びた点は収穫だが、その分、100ヤード以内のゲーム感が悪いという弊害も。

アジアとの共催で欧州ツアーにも参戦する機会を得て痛感したのはパワー不足。
「ゴルフをスケールアップさせたい」と、取り組んだトレーニングだったが、新しい肉体を手に入れた分、それに慣れる時間も必要かも。

「先週と、昨日は少しリキんでいたかもしれない」と、初日は一時3オーバーと、2週連続の予選落ちも頭をよぎりながらも「開き直って」9位タイまで持ち直してきた。

通算6アンダーは、首位と3打差の優勝争いに食い込んだものの、「まだまだ不安はいっぱい。調整して明日に備える」と、修正を急ぐ市原。今季目標に掲げた初優勝も、渡英前に達成できれば最高だ。

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