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ダンロップフェニックストーナメント 2012

ルーク・ドナルドは「日曜日に僕も勝者のリストに加われれば」

日本に居ながらにして、世界のトップランカーのゴルフを堪能できるのが、このダンロップフェニックスの醍醐味のひとつ。今年も、各国の精鋭が宮崎に集まった。

その中でもなんといっても、ルーク・ドナルド。
今大会は、初出場の2007年に3位タイにつけてから、2度目の参戦。
しかし、あの頃とはレベルも、知名度も、立場もなにもかも雲泥の差だ。
英国出身の34歳が、満開の花を咲かせたのは昨年2011年。

主戦場の欧州ツアーばかりか、米ツアーでも賞金王の座について、欧米両ツアーのWキングは史上初の快挙であった。身長は175センチと、世界クラスの選手としては小柄だが、正確無比なショットとアイアンの切れ、絶妙の小技で当時は世界ランク1位にも輝いた。

今季も欧州ツアーの「BMW PGA選手権」で連覇を達成したほか、米ツアーでも1勝を挙げるなど、世界ランキングは3位と、相変わらずの活躍だ。

「確かに、僕らプロゴルファーは日々、毎年、今よりもっと良い結果を追い求めて努力を続けているわけで、5年前の僕よりはかなり成長していると言えるかもしれない。
だけど、5年がたった今、再びここに来ても、このコースのすばらしさはあの頃と変わらないね」。

フェニックスカントリークラブ。
丈高い松林にセパレートされたホールは落としどころが狭く、加えて吹き抜ける風。密度の濃いティフトン芝。グリーンは、アンジュレーション豊かに選手たちを待ち受ける。

「クラシックな雰囲気は、時が過ぎても何も変わらない。それでもなお最高の状態であり続けているところにひとつ、このコースのすばらしさがある」と、ドナルドは言う。

「この1年、僕がプレーした中でもベストのコースのひとつだよ」と、べた褒めした。

「ピンポイントの攻めが要求されるコースで、フェアウェイをキープ出来れば僕にもチャンスがある」とドナルド。
「最高峰のトーナメントには、当然のことながらチャンピオンにはグレートな名前が並んでいる。日曜日に僕も、そのリストに加われれば」。
さっそく日本での初優勝をにらんでいる。

今年の招待外国人選手はドナルドのほか、昨年は2位のほか過去5回の出場ですべてベスト10入りはスペインのゴンサロ・フェルナンデス・カスタノや、2009年のチャンピオンでイタリアのエドアルド・モリナリ
昨年大会は、初出場ながら3位と手応え十分のリッキー・バーンズ(米)に、欧州期待の若手はデンマークのトービヨン・オルセン

ベルギー人初のライダーカップのメンバーに選出されたニコラス・コルサールツに、スペインのアルバロ・キロスは欧州ツアーきっての飛ばし屋2人も見応えたっぷり。
そのほか、スウェーデンのヨナス・ブリクストや、87年の今大会の覇者のクレイグ・スタドラーの息子のケビン・スタドラーは親子2代で同一大会優勝の快挙を狙う……!!

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