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ダンロップフェニックストーナメント 2013

ルーク・ドナルドが連覇に王手【インタビュー動画】

いよいよ最終日を前にルークが記念大会の連覇を射程に入れた。この日3日目は、得意のパットが火を噴いた。6つのバーディラッシュは、5番の3メートルから始まったが、ルークにとってこのくらいはもはやOK距離である。

次の6番では7メートルも難なく沈め、7番は奥からのチップショットを2メートルにつけて3連続バーディを奪った。8メートル弱をねじ込んだ17番のパー3も圧巻だったが、まさにルークの真骨頂を見せたのは14番だった。

バンカーにぶち込んだ2打目。脱出の3打目は急なスロープを下って、向こうに5メートルも行きすぎてしまったが「ここをパーで切り抜けたのは大きかった」と、ピンチもさらりと拾ってボギーなしの66で上がってきた。

ひとつもバーディが取れずに、出遅れた大会初日。スイングコーチは、今年の夏からチャック・クック氏に変えたが、パットは16年来のパット・ゴス氏に今も師事する。「携帯電話のアプリでビデオを彼に送ったら、右腕がかぶり気味で、肩も開いてしまっている、と。その点を調整したら良くなった」と、翌日からさっそく2日連続の60台につなげた。

誰もがおそれる高速グリーンは、本人も「オーガスタに匹敵する・・・いや、それ以上かもしれない」と口では言いながらも、もはや完全にルークの手の中にある。うっそうとした松林にセパレートされたコースも「僕のゲームに合っている」。丁寧なコースマネジメントと、どこからでもしぶとく拾ってくる小技で、いよいよカウントダウンが始まった。

40回の記念大会を、史上4人目の連覇で飾る。「結果はどうなるか分からないけど、明日もスコアを伸ばして、追いかけてくる選手にプレッシャーをかけられるように頑張る」。決戦前夜は、好物の宮崎牛や地鶏の郷土料理に舌鼓。しっかりと腹を満たして最終日に臨む。


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