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ダンロップフェニックストーナメント 2012

連覇を狙う、武藤俊憲

連覇を狙うディフェンディングチャンピオンは、いよいよ開催を目前に、しかし少々テンションが低い。先週の三井住友VISA太平洋マスターズの最終日に、武藤俊憲がはき出した。
「なぜか調子が上がって来ない」。

今年は8月の関西オープンで、ツアー通算5勝目。
「次は、6勝、7勝」と勢い込んだのもつかの間、そのあと足踏みが続いている。

「状態はけっして悪くない」。それなのに、思うような結果が出せない。先週も、28位に終わって「3日目、4日目によしっ、頑張ろうと思うのだけれど、いつもなんだか空回り」。

前週のオープンウィークも、世界ゴルフ選手権「HSBCチャンピオンズ」に出場して「ずっと試合に出続けているからかなあ…」と、どこか行き詰まった状態であることを、明かした。

それだけに「来週は死ぬ気で頑張る」。
昨年のこの「ダンロップフェニックス」は最終ラウンドの前半9ホールで「30」の大まくり。
63の大量アンダーで、スペインのゴンサロ・フェルナンデス・カスタノも度肝を抜いた大逆転V。史上6人目の日本人チャンピオンに輝いた。

連覇がかかる今大会を前にして、闘志満々の師匠の声を聞くにつけても、のんびりはしていられない。

現在、賞金ランキングは2位につけて、藤田寛之と目下40代の賞金レースを繰り広げる谷口徹。昨年の最終日には、弟子に水シャワーの手荒い祝福に駆けつけた師匠は、今週の開催コースのフェニックスカントリークラブを冬合宿の一番の拠点としており、「準ホームコースで合宿の成果を出す」と、意気込む。

「僕も負けられない」。
たとえ尊敬する師匠にも、大事な連覇は邪魔させない。



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