Tournament article

三井住友VISA太平洋マスターズ 2012

松村道央は今季自己ベストの2位に「遼にもプレッシャーを与えられた」

最後のイーグルトライが惜しくも外れて思わずのけぞる松村
一時は4打差をつけられながらも、土壇場で1打差まで迫った。石川は「16番と17番のボギーで松村さんに、隙を与えてしまった」と、振り返ったが確かに抜け目なく、詰め寄った。

17番で、左手前2メートルのバーディチャンスを沈めて1打差。「あれが大きかった」と、最終18番のパー5も果敢に攻めた。
大雨が降りしきる中で、フェアウェイからウッドを握り、2オン狙い。「左に外した!」と一瞬、落胆したボールは、運良くキックして、かろうじてグリーンに乗った。

13メートルはあろうかという長いイーグルトライも、あとひと転がりもしていれば、プレーオフもありえた。

「最後は入ったと思ったんだけど」と、悔しがった松村。
「優勝できなかったことは残念だったけど、ここまで戻してこられたことには満足している」。
今季は絶不調のまま、松村にとってはこの残り3戦に臨み、はっきりとした復調の兆しもつかめないままに連日、粘りに粘った。

そして最終日もツアー通算3勝目にあと一歩まで迫り、「試合も面白くなったし、遼にプレッシャーも与えることが
出来たと思います」。
今季自己ベストの2位で、賞金シードもほぼ手中にして来月15日に予定している香織さんとの挙式にも、胸を張って師匠の谷口徹を主賓に迎えることが出来そうだ。

関連記事