今大会特別協賛の「株式会社マイナビ」とスポンサー契約を結ぶ選手は３人。中でもいち早く名乗りをあげたのが石川遼。２００８年はプロ初優勝の翌年２００９年から、大会の顔として戦う。

若いスターに今年は、２人の中堅が加わった。
“まこっちゃん”は、井上信（いのうえまこと）、２００４年大会のチャンピオン。
そして、３人目が“僕”だ。
矢野東が、決意を語った。

「今週は遼と、まこっちゃんと、僕とで盛り上げたい」。

優勝こそまだだが、矢野と今大会の相性は抜群だ。

２００４年の初出場から昨年まで８年連続出場で、トップ10は６回。
最高は、２００９年の３位。
会場のＡＢＣゴルフ倶楽部は、「ここに来ると、イメージが出しやすい。攻め方が分かっているし、コースマネジメントがやりやすい」。

毎年のように上位で戦う矢野の勇姿は、すぐにスポンサーの目にとまった。
大会は２００８年から特別協賛となったマイナビの中川信行・代表取締役社長は、関東で行われる他の大会でも、休日返上で、矢野を応援しにきてくださるようになり、すぐに懇意になった。

２人共通の大好物の寿司店に出かけたり、交流を深めてきた。
そしていよいよ今年から、公私ともにお世話になることに。
正式に、スポンサー契約を結んだ初年度は特に「自分に期待している」。
２００８年には賞金王争いを繰り広げた男も、同年から勝ち星にも恵まれず、今も女性ファンの心をつかむ人気プロの復活が待たれる。
恩人の前でこそ、その“のろし”を上げてみたい。

そして“元祖”ホストプロの石川遼も闘志満々。先週のワンアジアツアー・韓国オープンでは７位。米ツアーのシード権にもめどをつけて、今年は９月から舞い戻った日本ツアーも「残り５試合くらいで良い状態でやれるように、といろいろと取り組んできた」。
パッティングやスイングに試行錯誤を重ねてめどもついてきた。
「自信もついてきたのでそろそろ・・・」と、あとの言葉は笑顔でにごした。

今季のツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズＪＴカップ」の出場権や、来年のマスターズの出場権など、奮起したい材料も盛りだくさんなだけに、２００８年にプロ初優勝をあげた今大会で、節目のツアー通算10勝で弾みをつけたい。

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