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ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 2012

ルーキーの川村昌弘は「意気込んでやる年齢でもない」

先週まで2試合連続の予選落ちを返上する好発進だ。ルーキーの川村が4アンダーの3位タイにつけた。前半は12番で手前から10メートルのバーディチャンスや、13番ではカラーからの7メートルを沈めるなど、長いパットも決まってスコアを伸ばした。

一転、後半はぴたりと伸び悩んだが、「やっと最後に入ってくれた」と9番はサブグリーンのカラーから、距離感の難しいアプローチを2メートルに寄せてバーディ締めに、「いいラウンドだったと思う」と、淡々と振り返った。

先週の日本オープンは、初日から2日間で通算14オーバーに、「キャディさんに明日もよろしくお願いします」と、声をかけていったんコースを引き上げた。大会は毎年、難しいセッティングに加えて連日の強風に、予選通過のカットラインは「15か16くらいだと思っていた」。
週末も、コースに来る気満々だった。

しかし2日目の午後は少し風が弱くなったこともあり、19歳の目算は誤算に終わった。5年連続出場も、プロ入り1年目の日本一決定戦は週末を自宅で過ごすしかなくなったが、特にがっかりもしなかった。

「一生懸命やった結果ですから。ただかみ合わなかっただけで、まだ1年目ですし、予選落ちにいちいち一喜一憂するのは良くない」と、年齢にはそぐわぬ達観ぶりで、今週も元気にコース入り。

練習日は、もともと旧知の仲というコーチの増田哲仁さんの仲介で、ジャンボ尾崎と2日連続で回った。
最初の火曜日は、46歳も上の大ベテランとの初ラウンドに、緊張のあまり前夜は眠れず。いざ“本番”も「初めは緊張していましたが、勉強になりました。パワーをいただいたと思う」。

ジャンボは「マニュアル通りに打ってる若い選手が多い中で、いまどき珍しく球をねじって打つタイプ。川村のように、右からドローとライン出しが出来ればコースの戦略イメージもしやすい」とべた褒めだった。
「高校卒業したばかりで、3000万円以上も稼いでいる。大したもんだ」とその点でも大御所から太鼓判を押されれば、自信もつく。

さっそく好発進につなげた川村だが「まだ、優勝するぞと意気込んでやる年齢でもない。とにかくいまは、全力で気持ちよくプレーが出来れば」と、欲もない。



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