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ANAオープンゴルフトーナメント 2012

金度勲(キムドフン)が輪厚にリベンジを挑む

後半の5番で、この日2つ目のイーグルだ。196ヤードの第2打を、4番アイアンで3メートルに乗せた。「今日はショットもパットも良い」と、これを難なく決めてきた。

最後の9番もモジャモジャのラフから1メートルに乗せて、楽々のバーディ締めは圧巻の64。通算スコアでただひとり2桁に乗せて、単独首位に躍り出た。
今季は、これまでトップ10は2度とまずまずの成績も、年末に米ツアーの受験を予定しているというならば、現状維持ではまだまだ足りない。

「ランキングもあまり良くない(現在23位)ので、頑張らないといけません」。世界を見据える23歳にはここが、踏ん張りどころだ。

8月の関西オープンからは、心強い相棒がいつもそばにいてくれる。
今シーズンいっぱいまで正式に契約を結んだプロキャディの山根彰さんは昨年、やはり韓国の裵相文(ベサンムン)を賞金王へと押し上げた。
「ほんと、素晴らしいキャディさんです」と、大いにそのよりどころにしている。

輪厚との相性も抜群だ。
独特の洋芝も「微妙な距離感も合うし、ボールをコントロールしやすい」と、巧みに操り今年も優勝争いに加わった。
一昨年の今大会は池田勇太に敗れたが、1打差の2位。
「今度こそ頑張りたい」。
リベンジの日本ツアー初Vを胸に期した。

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