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TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN Lake Wood 2011

額賀が、小平が!! ホストプロが躍進を誓った

前半30の猛追も最後に水の泡・・・小平は最終日こそ「頑張る!」
出場した8人のホストプロのうち、決勝ラウンドに進んだのは3人。原口鉄也と額賀辰徳(ぬかがたつのり)と、ルーキーの小平智(こだいらさとし)だ。

前日2日目はそのうち最上位につけた小平が、この日3日目は前半で30をマークする会心の9ホール。4番でイーグルを奪うなど、一気にトップ10も見える位置まで上がってきたが、後半に失速した。

11番、14番でボギーを打つと、もはや最終18番では「モチベーションが無くなっていた」と、トリプルボギーを打った。第2打を左の崖に落としてとりあえず脱出したが、4打目はグリーン奧のラフに入れたばかりか、5打目を空振りした。
2メートルのダブルボギーパットも外した。

通算7アンダーは25位タイまで順位を下げて「明日こそ頑張ります。それしかない」。

そしてこの日は期待の新人と、入れ替わりに気を吐いたのが27歳の飛ばし屋だった。
昨年まで2年連続でドライビングディスタンス1位の額賀は、しかし前日2日目から風邪をひいており、3日目は真夏に戻ったような暑さが余計に堪える。

それでも踏ん張れたのは、ホストプロとしての自覚。「もう、ほんとそれだけです」と、インスタートのこの日は後半の2番から4連続バーディを奪うなど、渾身の65で12位タイに浮上した。

パッティングの回復が、好スコアにつながった。「今日はとにかくカップまで届かせようという気持ちでやっていた」と体調不良の中でも、気持ちを強く持ち続けたことが、1日7アンダーに結びついた。

会場のここ三重県はトーシンレイクウッドゴルフクラブは、オフのコンペのほか、ツアーは昨年の第1回大会の以前から行われてきたチャレンジトーナメントの「トーシンチャレンジ」に参加して、「他の選手よりもラウンド数をこなしている」と、胸を張る。
「攻めるところ、守るところのマネジメントが、他のシード選手よりも分かっている」と、地の利を生かせる。

2009年に初シード入りを果たしたものの、翌年にあっさりと手放したのは「実力がないから」と自分に厳しく、コツコツと腕を磨く日々。
最終日を前に首位とは8打差に「テレビに映るところでプレーする、というのは厳しいけれど。背伸びせず、自分の出来ることからやる。15アンダーを目指してやりたい」。
日頃からお世話になっているスポンサーの前で、せめて成長のあとを見せたいと風邪にも負けず、自分に打ち克つ。
  • 小平と入れ替わって上位に進出してきたホストプロ。額賀もいよいよ最後の1日で恩返しの好プレーを目指す

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