いきなり暗雲垂れ込めた。３日目は単独首位でスタートしたドンファンが、スタートから躓いた。１番で３パットのボギーを打つと、次の２番パー３はグリーンを外して寄せきれない。３番のパー５もパーオンに失敗した。アプローチを寄せきれず、完全にグリーンの難解さが際立つコースの罠にハマった。

「目が覚めてなかったですね」と苦笑する。
「昨日、眠れなかったので」。
週末に備えて早めに床についたものの、「30分ごとに起きてしまう」。
２年間の兵役を終えて、復帰元年の今シーズンは久しぶりの優勝争いというプレッシャーが確かにあった。

また、ジュニア時代からしのぎを削ってきた金庚泰（キムキョンテ）とは、２００８年に行われた「The Championship by LEXUS」の４R以来の同組対決に、少し気負いもあったかもしれない。

「最初の３ホールは集中出来ていなかったから。仕方ないかな。調整不足。ボールも見えていなかったですし」と、この日はひとまず白旗をあげたドンファン。
「先輩は、すごく良いプレーをしていたので、良い勉強をさせてもらいました」と３日目の失速も、明日の自分の糧とする。４打差の２位タイから迎える最終日は、「２位狙いで行きます」。力を抜いて、上位を目指す。

• 金 庚泰