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長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント 2011

小山内護は今季自己ベストの7位タイ

最終日は首位と10打差からスタートに、さすがに連覇ボーナス2000万円、とはいかなかった。前半3つのボギーは5番で痛恨の3パットを打った。
「気持ちが前につんのめった。もったいないことをした」。
その分、せめて最後に魅せたかった。

560ヤードの18番パー5は、株式会社カナモト提供のイーグル賞50万円。
ピン手前7メートルの2オンに成功したら、この男が狙わないわけがない。
「完全に、ラインに乗ったと思ったんだけど……!!」。
ボールはわずかにカップを逸れて、くしゃくしゃの笑顔で悔しがった。

河井博大が撮ってくれた自身のショット写真をきっかけに、スイング改造に踏み切ったのはこのオフ。40歳を越えての大英断に、苦労は承知の上だった。
「それでももっと上を見たかった」。
さらなるレベルアップを目指した180度の転換に、最初はまったくボールに当たらなかった。
開幕にも間に合わず、「5試合目くらいで」との目算も甘かった。

連覇がかかった今大会も、開幕前には予選落ちさえ覚悟したが、週末になると徐々に調子が上向いていくのを実感出来た。
「やっぱりこのコースは何かある」と、今季自己ベストの7位タイには自然と笑みもこぼれ出る。

がぜん、自信も戻ってきた。
「来週から、なんかやれそうな気がしてきたよ」。
連覇こそ逃したが、思い出の大会で昨年覇者が上昇のきっかけを掴んだ。

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