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日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills 2011

H・T・キムは「宍戸のキャディさんは優秀です」

首位と1打差の単独2位で決勝ラウンドに進んだH・T・キムは、今週は特にパッティングが絶好調だ。

「先週までと何も変わっていないんですけど、パーパットもバーディパットも、今週はなぜかやけに入るという気がして」。
昨年に引き続き、宍戸で12年の経験を持つハウスキャディの鶴井清江さんとのコンビでラインの読みも完璧だ。

たとえば5番。8アイアンで5メートルにつけたバーディチャンスをキムは「カップ1個分のフック」と読んだ。
しかし鶴井さんは断言した。
「そんなに切れないですよ」と。
「本当にそのとおりでした。今日のバーディは半分以上、鶴井さんのおかげです」と、この難コースでこの日7つのバーディを奪い、ベストスコアの66をマークすればなおさら、感謝せずにはいられない。

「いえいえ、そんなとんでもない」と謙遜した鶴井さんは「ここには私より、もっと素晴らしいキャディさんがたくさんいます」。キムも、「確かに、宍戸のキャディさんは本当に優秀です」と上手な日本語ですかさず合いの手を入れて、息のあったところを見せていた。

昨年の賞金王は「キム・キョンテ(金庚泰)」。
そしてH・T・キムの日本語読みは「キム・ヒョンテ」。
うっかりすると、聞き違えてしまいそうなほどよく似た名前は、「確かによくキョンテと間違われます」と笑う。
ホテルの予約をするときなども、何度も聞き直されてそのたびに苦笑がもれるが、9歳下の後輩には実績、知名度ともに遅れを取っているのだから、そこは致し方ない。
発奮材料にするしかない。
「僕もキョンテに負けないように頑張ります!」。
勝てば5年シードのこのメジャー戦。まずはビッグタイトルでのツアー初優勝で、偉大な後輩の背中に迫りたい。

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