記事

ANAオープンゴルフトーナメント 2011

ゴルフ北海道スイングは、H・T・キムと平塚哲二が獲得

H・T・キムは、雨粒が入るのも構わず、大きな口で、空を仰いだ。最終18番は、手前から10メートルのバーディトライがわずかにカップを外れて悔しがる。

首位を走っていたバーンズが、その直後に隣の10番ホールでボギーを打った。その時点で1打差に「もうひとつ、縮めておければプレッシャーがかけられたのに!」。

最終日は前半を31で折り返した。13番で3メートルを沈めて連続バーディを奪うなど猛追した。14番でスコアボードを確認して「みんなあんまり伸びていない」と、がぜんその気になった。

16番のバーディで通算11アンダー。「17番で絶対取る!」。パー5はいよいよ最後のチャンスホールで勝負をかけたら、見事にこけた。

ちょうど今週、悩みの種だったスライスボールがティショットで出てしまった。無理をしてグリーン方向を狙えないでもなかったが、「刻んでパーのほうがパーセンテージが高い」と、5メートルをしのぐので精一杯。

結局2打差でツアー初優勝を逃したが、昨年のサン・クロレラ クラシックで最多バーディ賞の200万円を獲得。今年のセガサミーカップはホールインワン賞の100万円。

そして今週も、ゲンの良い北海道で頑張ったご褒美はあった。今季の道内3戦の順位をポイント換算して最上位者を決める「ゴルフ北海道スイング」で、平塚哲二と154ポイントで1位に並んだ。

賞金100万円を2人で分け合い、輪厚でもまた50万円の臨時ボーナスを獲得した。

また、もうひとつの特典は3戦の獲得賞金がキムより多かった平塚に、海外ツアーの出場権が贈られた。
平塚は、昨年に続き2年連続の受賞に「北海道はあんまり好きじゃなかったんだけど、最近いいですね」と、それも励みに「これからまた日本でも海外でも頑張ります!」。
アジアと日本のシード権を持つアイアンマンが、両ツアーでの大暴れを誓った。

<ゴルフ北海道スイングとは>
道内で行われる3トーナメントが互いに手を組み、ツアーと地元地域の活性化をはかろうという取り組みで、2006年よりスタート。
今年も「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップ(7月21-24日 ザ・ノースカントリーGC)」と「サン・クロレラ クラシック(7月28-31日 小樽CC)」といよいよ今週の「ANAオープン (9月15-18日 札幌GC輪厚C)」の3大会で全勝した選手には、各主催者より賞金1000万円が。また該当者がなかった場合も3大会の獲得賞金のポイントランキング上位者に賞金100万円と、海外ツアーの出場権が与えられるというものです。

関連記事