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ダンロップフェニックストーナメント 2011

武藤俊憲は「一夜漬けですが」

出だしはいきなり連続ボギーも、「何しろ一夜漬けなんで」。序盤こそ、その綻びが出たのは、致し方ない。しかし、その成果は後半9ホールで一気に来た。

折り返して「10番のティショットでひらめくものがあった」と、次の11番で左カラーから8ヤードのバーディを奪うと後半は、難コースで怒濤の5バーディに確信した。
「教わった、甲斐があった」。

開幕前日は水曜日の練習場で、「そろそろ、ケツに火がついて来たかな」。声に振り返れば、青木功。

以前から、折りに触れてレッスンを受けてきたとはいえ、この日も「武藤」と、大御所から別の選手の名前と間違われることもなく、呼びかけられたことも嬉しかった。
「打ってみろよ」と言われてから「がっつりと1時間」。
直々のレッスンは、2008年から2年連続でトータルドライビング1位の持ち味を、取り戻すに十分だった。
「お前は、前はそんな打ち方をしていなかった」と言われた。
「体が止まっているから球が曲がる、と。お前はもっと、体を動かしてスイングするタイプだった、と」。そう言われて、目が覚めた。
それから、つきっきりの特打で、徐々に手応えが出てきた。
「終わるころには、見違えるようなショットになった」と、さっそくその成果がスコアに出て「便秘が一気に治った感じ」と、笑った。

最終18番は、巨大なギャラリースタンドの中に、恩人の顔を見付けていっそう気合が入った。フェアウェイから奥のカラーに運んだ3打目を寄せて1メートルのチャンスは「青木さんが見ているから、絶対に入れる」と最後もバーディ締めで報いた。

今季未勝利ながら、賞金ランキングは現在16位も、好調さを取り戻したら、このままでは終われない。

今年の優勝者と、賞金ランク25位内(国内のみ)の選手にしか権利がない最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」は、今季最後の頂上決戦も出場権はほぼ確定とはいえ、未勝利のまま行くのは悔しい。
「勝って出る」。青木のエキスを糧に、ここで2年ぶりのツアー通算4勝目を挙げて、挑みたい。

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