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マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント 2011

河野晃一郎は「アドレナリン出過ぎです」

ぐったりとして上がってきた。まだ3日目にして「今日は最終日みたいな雰囲気でした」とは昨年に、プロ8年目にして初シード入りのきっかけとなった9月のANAオープンで、池田勇太と最終日最終組を味わっているから、それがどんなものであるかは分かっているつもりだ。

この日は同組で回ったJ・B・パクも、気合十分。「ピンチにも、非常に強気で入れてくる。チャンスも外さないし、崩さない」。

気迫のこもったパクのプレーに河野も引っ張られたという。「パク選手はどこからでも攻めてくるので、一緒にやってて楽しい」と、自身もこの日は6バーディ(3ボギー)の原動力に。

「負けないように、とやっていたら、いつの間にか優勝争いをしていた」と、パクと並んで通算10アンダーは2位タイに「3日目なのに、すでにアドレナリン出過ぎです」と、苦笑する。
上がった途端に緊張感が切れたら、一気に脱力して「疲れた・・・」と、肩で息をつく。

夢中でやって、思いがけず訪れたツアー初Vのチャンスにも、「大きなことをいえる状態ではないのでビビってます」と正直に、「とにかく今から飯でも食って、気持ちを落ち着かせてから明日のことを考えます」。
一度リセットして、最終日の策を練る。

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