18番で188ヤードの２打目を、５番アイアンで４メートルにつけるイーグルなど、この日ボギーなしの68は、ショットもさることながら、パットの復調が大きい。

ここＡＢＣゴルフ倶楽部は、高速グリーンの対策として、ヘッドの大きなマレット型に持ち替え「丁寧に、ゆっくり振ろう」と心がけたことが奏功した。

もともと、小技には自信があったが、初シード入りを果たした今季は、「もう少しショットを頑張ってみよう」と、苦手分野に力を入れることにしたのは良かったが、今度は得意分野がおろそかに。

「自分の良さが消えてしまった。ツアーに慣れてきたこともあって、グリーン上の勘も少し鈍っていた」との反省から、自身の持ち味を見直すことで、この日は４アンダーは２位タイの好スタートにつなげた。

今季は５月の中日クラウンズで３位タイにつけたことで、早々に２年連続のシード権の保持に当確ランプを灯したとはいえ、それだけで終わるのはもったいない。
近ごろは４戦連続の予選落ちを喫するなど苦戦が続いているだけに、「久々のアンダーパー。このまま上位について行けたらいいな」と、これを契機に上昇気流に乗りたいところだ。

• 河野 晃