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ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 2011

原口鉄也は「お礼は成績で」

めったに予選落ちしない、と自負する選手がコカ・コーラ東海クラシックから2試合連続の予選落ちにはさすがにへこんだ。
「今年は、もうこれで6試合目」と、千葉の自宅に傷心の帰宅。
さらにその翌週は、住まいのある地元での大一番に、無念さは倍になった。

千葉県の鷹之台カンツリー倶楽部で行われた先週の日本オープンは、普段のトーナメントとは違う出場権に、その舞台に立つ事も出来なかった。
「悔しい・・・」。このまま自宅でくだを巻いている手もあったが原口は、あえて自分にムチ打った。
週末は、恥をしのんで会場に足を運んだ。3日目は弟分のドンファンと薗田峻輔の2サムラウンドにギャラリーをして歩いて、わき上がるものがあった。

「ウズウズした。やっぱり、ゴルフは観るもんじゃない。やるもんだ」。
また、41歳の佐藤信人の戦いぶりにも感動した。シード権はおろか、出場権すらなかったベテランの奮闘に、「俺は今年もシードを取って、毎週試合にも出られるのに、情けない」。
家に帰って、自分を見つめ直した。
「上位に行きたい、優勝したい」。今年は序盤から、その欲望が強すぎた。

「焦りから、すぐに切れてしまう」。
辛抱が足りなかった。「理想と現実のギャップが激しすぎて、周りにはそんなに悪くないと言われても、納得出来ない」。

心を入れ替え、今週は2週間ぶりの実践。
練習日の火曜日には良き出会いもあった。
クラブ契約先のスタッフが持っていたサンドウェッジに、一目惚れした。
「これ、どうしたの?!」。
ロフト58度は実際に構えてみると、ますます「ピタッときた。あ、これいい、と」。
聞けば同メーカーの先輩、深堀圭一郎のものだという。
たまたま微調整で、メンテナンスに出していた1本。「これ欲しい」と思った原口の熱い思いは、もう止まらない。
翌日の水曜日に会場に来て真っ先にしたことは、「深堀さんを探すこと」。

直談判にも「いいよ」とふたつ返事で譲ってくれた恩は、忘れない。「今日も“深堀サンド”に救われた」と、6番は100ヤードのラフからバーディを奪い、9番と16番はいずれも30ヤードのアプローチでピタリと寄せた。3番でもまたこの“深堀サンド”でパーを拾って、「このお礼は、ぜひ成績で!」。先輩から授かったサンドウェッジをお守りに、悲願のツアー初優勝を狙っていく。

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