Tournament article

日本オープンゴルフ選手権競技 2011

手嶋多一は「諦めない」

復活を狙うベテランの佐藤とともに、シード権の保持を目指す42歳が、しぶとく上位に食らいついた。

「今日もまた朝からトラブって。5メートルのボギーパットを入れてからのスタート」。前日の初日に続いて、この日はインスタートの10番で、またしても、波乱の出だしに「よく耐えた」との言葉に思いがこもる。

難コースで一時はこの日2オーバーまで打ちながら、後半に2つのバーディで盛り返して、「今日も上等」と、息をつく。

現在賞金ランキングは94位に、15年間守り続けてきたシード権にも、黄信号が点滅している。

今シーズン中盤は、「1試合で100万円ずつ稼いでいけば」との胸算用も、今季は残り6試合となった今は、そんな悠長なことも言ってられない。

賞金総額2億円の今大会は、そう言う意味でもビッグチャンスだ。
「今年は3日目、4日目がダメ。体力、気力が続かない」という手嶋にとっては、ここからがまさに踏ん張りどころ。
「明日、明後日も大事にいきたい。気持ちを切らさずにやりたい。諦めない」と、歯を食いしばる。

関連記事