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ANAオープンゴルフトーナメント 2011

カート・バーンズは「負けられない、とは言えないよ」

16歳の壁になる一番手は、豪州出身の飛ばし屋だ。分厚い雨雲が垂れ込めたこの日も、ど派手なウェアで誰よりも目立っていた。ジョン・デーリーをよこなく愛する30歳は、憧れの人ばりの攻撃ゴルフで、難関・輪厚を攻めまくった。

4つのパー5の中でも「一番好き」という5番で、チップインイーグルを奪ってますますイケイケ。さらに残る3つと、最終18番も楽々バーディで、伊藤くんとついに肩を並べた。

日本ツアーで自身初めての最終日最終組こそ、もっともお気に入りの一着も用意してある。

母国への愛国心が一杯詰まったコスチュームと、豪快な飛距離で16歳の高校生を圧倒出来るか。

もっとも、「ゴルフは何が起きるか分からないからね。伊藤くんに負けられない、とは言えないよ」と、奇抜な風貌とは裏腹に、本人はちょっぴり弱気?!

いやいや、そんなはずはない。
「僕も調子が良いので、ベストを尽くせば何が起きるか。とても楽しみ」と、ニヤリと笑った。「明日も自分のプレーに集中してやる」。
3日目に続いて再び同組になった小田も含めて「また飛ばし屋2人と一緒だ」と、声を上げた伊藤くんに、どこまでプレッシャーをかけられるか。

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