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VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント 2011

金庚泰(キムキョンテ)が2位タイに

先週までメジャーを挟んで、アメリカでの3連戦による疲労に、時差ボケ。前夜は8時半に床についたが、3時に目が覚め、そのまま眠れなかった。しかも、帰りの飛行機が大幅に遅れた上に、大切なキャディバッグだけ現地に取り残された。

ようやく到着したのが、開幕前夜の前日水曜日は午後8時半。
練習ラウンドはもちろん、打撃練習も出来ない。

この日初日はスタート前に、今週初めてクラブを握った。
いくら賞金王といえど、練習不足の影響はやっぱりあって、「ショットが左に行きがちだった」と、前半は伸び悩んだが、いまや米ツアーの準メンバーは、「ミスしてもカバーしてくる。あのあたりは、メジャーに出ている選手の雰囲気が出てきた。やっぱり上手い」と同組のベテラン、藤田寛之も舌を巻いたのが上がりの4連続バーディだ。

6番で左バンカーは、アゴに近いほうからの脱出で、58度のウェッジを使ってひとまず出すと、5番アイアンで7メートルに乗せてこれを沈めた。
7番、8番で6メートルを決めると、最後の9番パー5は、4番アイアンで10メートルに乗せて楽々バーディで締めた。

さすがの賞金王も、会場の芥屋ゴルフ倶楽部はツアーで唯一となった高麗グリーンが、ずっと苦手だった。
「目が強くて読みづらくて。でもここでプレーするのも今年で4年目。去年は17位に入ったし、アメリカでも経験したし、今年はちょっといいです」。
6位につけた、世界ゴルフ選手権「ブリヂストン招待」と、4日間を戦った今季メジャー最終戦「全米プロ」のコースがいずれもバミューダという種類の芝で、「ここと似ている」。
世界舞台で培った経験を、無駄にはしない。

「今日も早めに休んで、明日からはもっとダイジョブ(大丈夫)です」。
時差ボケも、連戦の疲れも取れてしまえば賞金王の今季2勝目を遮るものは、何もない。

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