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VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント 2011

石川遼が猛チャージ

大逆転Vにむけて疾走した石川だったが・・・
17番のパー3は、7メートルのバーディパットをねじ込みガッツポーズを振り下ろした。今週のテーマは「躍動するゴルフ」。文字通り、5番からバーディ8つの遼チャージも、追撃はそこまでだった。

ついに2打差まで詰め寄って迎えた最終18番パー5は、もちろん「イーグル狙い」。しかし、右ラフからの第2打は、あと少しのところでグリーンに届かない。
右手前のラフから奧3メートルのバーディチャンスも決め損ねた。
首位を捕らえる最後のチャンスも結局、パーに終わって裵(ベ)に並び損ねたが、もっとさかのぼれば前半の2番、3番。

連続ボギーは「アイアンのインパクトで肩が詰まってショットのミス。まだまだ練習が足りない。もう1個、2個良いスコアで上がるなら、前半のボギーをなくすこと」とまたしても、今季初Vを取り損ねて反省しきりだ。

それでも、「やりきった感じがある」と、石川は清々しかった。
「今週は自分なりに良いゴルフが出来たと思う。昨年よりも手応えがあるし、このまま続けていれば、いずれ優勝出来る」という手応えも感じている。

この2位タイで、19歳11ヶ月と10日にして生涯獲得賞金5億円超えは、史上最年少記録だ。また次週のフジサンケイクラシックでは、3連覇もかかっている。
「そこにピークが来るように調整したい」。
驚異の19歳はいよいよ来月、20歳の誕生日を目前に、猛スピードで歴史を塗り替えていく。

※生涯獲得賞金5億円超えの達成年齢 上位3人(達成試合)
1位 石川遼  19歳11ヶ月10日(2011年VanaH杯KBCオーガスタ)
2位 丸山茂樹 29歳2ヶ月10日(1998年ダンロップフェニックス)
3位 片山晋呉 29歳7ヶ月15日(2002年サントリーオープン)
注)1973年以降の記録

※生涯獲得賞金5億円超え達成試合数 上位3人
1位 石川遼  97試合
2位 B・ワッツ115試合
3位 片山晋呉 133試合
注)1985年以降の記録
注)海外試合は時系列に加算

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