ディフェンディングチャンピオンがプロアマ戦のラウンド中に、コースの垣根をかき分けて、いきなり飛び出してきたのは若大将。

金庚泰（きむきょんて）に向かって90度に腰を折り、いつになく（？）殊勝な言葉遣いで「池田勇太と申します！　明日はよろしくお願いします！！」。

唯一、予選落ちをしたつるやオープンをのぞく開幕から４戦でトップ10を外していない池田は賞金王へ、同組ラウンドとなった予選２日間の挨拶もぬかりなかった。

今年の会場となる地元・千葉県の千葉カントリークラブ梅郷コースは、回り慣れており「俺はこのコースをよく知っているから。そういう意味でも、それなりになんとかなるんじゃない？」。

ラフが深く、狙いどころが絞られた昔ながらの林間コースの攻略の鍵は、「淡々とフェアウェーに打って、淡々とグリーンの真ん中に打てばいいんじゃない」という表現も、いかにも池田らしい。

クラブ調整に苦しんでいた開幕戦あたりは「ひどかった」。しかし、自己ベストの３位につけた先週あたりから、「７５点くらいで４日間とも回れてるし今週も面白くなるんじゃない？」。
上り調子の若大将が初日から、賞金王とともに大会を盛り上げる。

• 池田 勇太
• 金 庚泰