今週は、母国韓国から今年、初めて国内ツアーの応援に駆け付けた父親の前で、金が67のベストスコアをマークした。
前日初日と比べたら、「ショットはいまいち」。起伏の激しいグリーンに向かってフェアウェーから打てないのは厳しいが、その分、パットが面白いように決まった。

「７番、10番、18番で10メートルくらいのチャンスが入ってくれて。とっても助かりました」と浮かべた柔和な笑みが、かえって不気味だ。

昨年も、日本ツアーで再三、優勝争いに絡みながら、まだ未勝利。かわりに、２位が４回。
そして、今年は先週のワンアジアの大会「メキュンオープン」でもまたもや２位だ。

普段、めったに感情を表に出さない選手も、「もう２位はいりません」と、思わずしかめっ面になった。

ここ長崎県には、無敵のアマチュア時代から、お世話になった方が多く住んでおり、「恩人のみなさんの前で、ぜひ優勝を見せたいです」。
国内では万年２位返上のタイトルが、このプロ日本一決定戦ならば、なおさら良い恩返しになる。

• 金 庚泰