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武藤俊憲は最後のダブルボギーに・・・・・・

同組の藤田と引っ張った最終日。しかし・・・
18番で10メートルの長いバーディトライは先に通算13アンダーで上がった金に、追いつくラストチャンス。しかし打った瞬間に、武藤はうつむき加減に首を振った。ボールはカップを大きく行きすぎた。

「あれが入らなかった時点で、キレてしまった」。

1打差の2位で迎えた最終日は、同じ最終組の藤田寛之と序盤は揃って首位を走り、ゲームを引っ張ってきた。
度重なるピンチをしのぎ、難コースで耐えに耐え、丁寧にホールを積み重ねてきた緊張の糸は、最後の最後にぷつりと切れた。そこで一気に燃え尽きた。

返しもまたカップを行きすぎ、さらに返しもまた外し、大観衆の前で行ったり来たりの4パット。まさかのダブルボギーの幕切れは、3位タイに沈んで無念さが滲む。
「セカンドショットでもうちょっと、風を読めていたら」。

この日はピンチ以上にチャンスもあった。つま先下がりの傾斜から、3メートルにつけた15番など、金に追いつく機会はたくさんあった。
後半は、あの狭いフェアウェイからセカンドショットを打つ場面も多く、「ドライバー、アイアンショットは切れていたので合格点はそこだけですね」。

すべてはグリーン上だった。
「全部、入りそうで入らなくて。スコアカードにあれだけ2(パット)が続くとね。何とかならなかったのか・・・・・・」。
金のこの日7アンダーは64という、見事なスコアには、ぐうの音も出ない。
「やっぱりキョンテかって感じ。僕の日じゃなかった」。

同組の藤田のゴルフにも脱帽だ。
「藤田さんが、僕のゴルフを引っ張ってくれました。本当に改めて、凄い先輩だ、と」。
悲願のゴルファー日本一の称号をかけて、「自分はすべてを出し切った」。
それでも勝てなかった。「もう、今日はこれ以上何も出ません」と呆然と、夕暮れの空を仰いだ。

  • 最終18番のバーディトライを外して一気に燃え尽きた
  • 最後の4パットにはしばらく呆然と・・・

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