長嶋茂雄 INVITATIONALセガサミーカップ 2017

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北海道の次は世界だ! チャン・キムがツアー通算2勝目

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今大会は2年連続の飛ばし屋NO.1が、ツアー2勝目をさらった。ドライビングディスタンス賞の100万円に加えて、今年は優勝賞金3000万円をも手にした。1打差の2位から出た最終日は、朝からレジェンドたちの度肝を抜いた。

1番ティのスタートセレモニーで、キムのあまりの豪打に、元競泳のメダリストで大会アンバサダーの松田丈志さんも、大会名誉会長のミスターも、そしてすでにその破壊力を知っているはずのJGTO会長、青木功までもが口をあんぐり。
大会主催のセガサミーグループの里見治・代表取締役会長に至っては「ありゃあ化け物だ…」と、呆れた。「べらぼうに飛ぶなあ」と、目を剥いた。「スタートのティショットを見た限りでも、キム選手の優勝は疑いがなかった」と、脱帽するしなかった。青木が設計監修したザ・ノースカントリーゴルフクラブは総距離7178ヤードも「チャン選手には、短いのかな」と、主催者を泣かせた。
ミスターからも「恵まれた体格と、切れ味鋭いショットが見事に融合した結果」と、この上ない賞賛を浴びた。

4日間平均はダントツの319.88ヤードと今年もまた、誰よりも遠くに飛ばしながら、「勝つためにはパット。パットの良い選手が最後に勝つ」と、攻守共に揃えた勝利に屈強な胸を張った。

大混戦の最終日も常に冷静に戦局を伺いながら、「自分がやるべきことはひとつ」と、要所で大事なチャンスを決めてきた。
特に上がりの3ホールは16番できわどい2メートルのパーパットを拾うと17番で、前の組の黄(ハン)が1打差で抜け出したと知っても焦らず3メートルのチャンスも逃さず、最後の18番パー5は、2打目を楽々グリーン右横のカラーまで運ぶときっちり寄せて、OKバーディで決着をつけた。

「自分でもこんなに早く勝てるとは思っていなかったので。日本語を勉強する間もなかった」と5月の初優勝から1ヶ月あまりでまた勝って、英語で言い訳のVスピーチも憎らしいほど。
日本ツアーの中休みがいったん明けた今週は、母国アメリカから長時間のフライトで腰痛と、持病の左手首痛を再発させても自慢の豪打には何の影響もなかった。

2016年には年間表彰でもドライビングディスタンスで1位を獲った。
昨年までは、飛距離にばかり注目が集まったが今年は初Vから立て続く勝利に「飛ぶだけでなく、優勝する力があるということを証明できたという意味でもこの2勝目は意義深い」と目尻を下げた。
昨年はドライビングディスタンス賞の受賞で参加した表彰式で、今年はミスターと大会の勝者として再会を果たして、「こんな偉大な方と、一緒に写真を撮る機会もなかなかない。光栄です」と、日本が誇るレジェンドの隣で韓国系アメリカ人が、とっておきの笑顔を作った。

日本での優勝を機に、世界での活躍の場も広がっている。
先月は全米オープンで初メジャーの舞台を踏み予選落ちでもジョンソンやデイ、ホームズら米ツアーの飛ばし屋とも引けを取らないと実感できたのは収穫だった。

日頃から弾道計測器のトラックマンでショットの打ち出し角やスピン量を綿密に計っているそうで、渡米前からその数値だけでも彼らと何ら遜色ないことは分かっていたが、実際に現地で確信できたことは、大きかった。

経験と自信を糧に、次なる挑戦は2週後の全英オープンだ。
「究極の目標は優勝」と、本音は自慢の飛距離以上に大胆に、それでなくとも「トップ20に入り、今後のキャリアの足がかりとしたい」。
この日のチャンの戦いぶりの一部始終を目の当たりにした長嶋氏も「まさに、世界基準の可能性を秘めた選手」と、べた褒めだった。「さらなる活躍を期待しています」とのミスターの期待を背に、キムが改めて世界への扉を叩く。

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