TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN Lake Wood 2011

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2週連続Vがかかる諸藤将次は「今度は72ホールで勝ちたい」

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524ヤードの13番パー5のイーグルも、「ガッカリしました」と、テンションが低い。8番アイアンで打った168ヤードの第2打は、「ラインに乗って、入りかけたのがはっきり見えた」。

まして一度は完璧に「入った」と思っただけに、自身初のアルバトロスを逃して悔しがる。
だからタップインのイーグルにも、素直には喜べなかった。

現在、ドライビングディスタンスでただひとり平均300ヤードを超える飛ばし屋は、「今日は良くも悪くもないゴルフ」と言いながらも、さらりと64をマークした。
「先週は緊張の中でショットを打った感触がまだ残っている」と、余韻もさめやらぬまま2週連続で優勝争いに加わってきた。

会場のトーシンレイクウッドゴルフクラブは、「僕向きのコースじゃない」と思っていた。

考えを変えたのは、この2日目。

8月の関西オープンで一緒に練習ラウンドを回り、アイアンのコントロールショットを教えてくれた谷口徹。悲願の初Vを“アシスト”してくれた恩人が、「ミドルホールでグリーンそばまで持っていき、アイアンで上から落とせば楽勝。あいつ向きだ」と話していたと、ホールアウト後に伝え聞き、なるほどと思った。

勾配の強いコースは確かに、高い球で狙うと距離感が出しやすく、グリーンを捕らえやすい。OBが気になるホールも、躊躇なくドライバーを握って安定したショットでアドバンテージを握れる。

先週は、優勝インタビューで飛ばしの秘訣を聞かれたときは、首をひねった。
「分からない・・・。谷口さんも、パットは打てば入ると言っていた。それと同じですかね」と、ニコニコと笑うしかなかったが1週あけて思うのは、「無理して振らずに、回るところまで回し、その幅で振って芯に当てることかな」。

加えて、超高速回転から生み出される毎秒55メートルのヘッドスピードが、驚異の飛距離を生む。デビューして間もないころに原辰徳・現読売巨人軍の監督とラウンドしたことがある。
「君は足が速いだろう」と言われた。
確かに、短距離走は小学生のころに地元福岡県は久留米の町内会で、たびたび代表に選ばれた。沖学園高時代は、ゴルフ部のトレーニングで50メートルを5秒8で走ったこともある。
「瞬発力がないと、そんなに速く振れないんだ」と監督が言ったとおりだった。

連続写真を見れば「ジャンプしてるみたいで昔は嫌だった」というスイングは、まさに飛び跳ねるようにフィニッシュで、右足を激しく蹴り上げる。
昨年から大川達也トレーナーに師事して体幹を鍛えたことで、「ジャンプしても、上体がぶれなくなってきた」。谷口には「でもアイアンショットの時には右足はもっと粘ったほうがいい」と言われて、攻守のメリハリもついてきた。

ツアーきっての飛ばし屋は、「今回は、2日で終わりじゃないから」と、気を引き締めた。
台風12号の影響で短縮競技になった先週は、36ホールでゲームセットを迎えたが、今週はまだ2日ある。
「とりあえず、明日明後日を経験しないと」。
今度こそ、4日間でけりをつける。「72ホールで勝ちたい」。初優勝の翌週に2勝目を飾った日本人選手はまだいない(※)。ジュニア時代から大器と騒がれた才能と実力を、改めて見せつける。

※ツアー初優勝者の2週連続優勝は(1973年のツアー制度施行後)

・2006年 ジーブ・ミルカ・シン(カシオワールドオープン、ゴルフ日本シリーズJTカップ)
・1977年 セベ・バレステロス(日本オープン、ダンロップフェニックス)

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