カシオワールドオープン 2009

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石川遼は単独2位に、賞金レースは次週に持ち越し

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  • 最終ホールのバーディにも笑顔はなく…

今大会で石川が、史上最年少の賞金王を決める条件は、勝ってなおかつ池田が7位以下で終わることだった。結局、単独2位に終わり、賞金レースはひとまず次週のツアー最終戦に持ち越されたが、自身のゴルフの内容には悔いはない。

4日間とも60台をマークして、この日最終日は目標にしていた「18アンダー」にも届いた。
2番ホールでは、目の前でギャラリーに起こった不慮の事故に動揺し、直後の3メートルのバーディパットも外したが、どうにか気持ちを立て直して「今日は全部、出し尽くすことが出来たと思う」。

しかし「満足よりも、悔しさのほうが断然大きい」とギリギリと唇を噛んだのは、小田に完膚無きまでに打ちのめされたから。

「もちろん、はなから自分が上手いと思っているわけではありません。でも、ちょっと前に比べたら優勝も重ねたし、自分なりに経験も積んだと思っていた」。

それらを駆使して全身全霊をかけて戦った。
それでもなお許した3打差が、石川にはそのまま力の差に思われた。
「今日は実力、技術、精神力の違い、レベルの差を見せつけられた。それが悔しい」。

後半も、負けじと4バーディで応戦したが、ことごとく跳ね返された。
打つまでにじっくりと状況を読んで、全神経を集中させてイメージを出していく石川に対し、構えるなりすぐ打つ小田。
「孔明さんは、特にアイアンの切れと距離感が素晴らしい」。
わずか1ヤードの打ち分けも、「身体が知っているんだと思った。11番、12番、13番でも孔明さんのアイアンが、全部ピンについて。あの辺りが一番堪えた」。

まさに手も足も出なかった。
プレーオフに敗れた10月の日本オープンのような清々しさもなかった。
「あのときとはまったく違う気持ち……。自信を持ってやったが、今回はまったく歯が立たなかった」と、完敗だった。

だが、そんな経験にこそ、さらなる成長へのヒントがある。次なる勝利への原動力になる。
「この悔しさは練習にぶつけるしかない。当たり前のことだけど、もっと練習をしなきゃいけない」と、改めて自分に言い聞かす。

2000万円を加え、賞金ランクは2位の池田勇太との差をさらに2400万円強に広げた。「先週と、今週終わった時点とでは間違いなく賞金王に一歩近づくことが出来た」。
とはいえ、けっして油断は出来ない。

次週のツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」の優勝賞金は4000万円。
2位は1500万円。
もし池田が今季5勝目を挙げれば、ひっくり返される。
ちょうどこの日に女子ツアーの最終戦で、横峯さくら選手が大逆転の女王を決めたことが、男子でも起きる可能性は十分にある。
「そう思うとやっぱり今日、決めたかったけど……」と、ちょっぴり未練がましく冗談めかして、「でもしょうがない。来週で、僕のゴルフ人生が終わるわけでもない。今まで積み上げてきたものを台無しにするようなこともしたくない。また一歩、上達したい」。
立ち止まっている暇はない。

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