アジア・ジャパン沖縄オープン 2003

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今日はやたらとピンに飛ぶ

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宮里聖志が5アンダー3位タイ発進、兄としての威厳を見せつける

開幕直前。練習場で、息子のスイングに厳しい目を注いでいた父・優さんが、ふいにつぶやいた。
「いま、聖志は、非常に苦しい時期だと、思うんですよねえ…」。
本人も、「自分に期待はできそうにないけど、地元なので、なんとか踏ん張って良いプレーを…」と前向きなコメントをしぼり出していたのだが、蓋を開けてみれば、5バーディノーボギーの好発進。
「どうなることか、と思っていたのに、今日はやたらとピンに飛ぶ。…まぐれですかねえ?」と、照れ笑いだ。

優さんの指導で、いま、スイング改造に取り組んでいる。
これまでは、背骨を中心にした1軸のスイングをしていた。
だが、テイクバックで右足を、ダウンスイングでは左足を軸にした2軸回転のほうが、球のばらつきがなくなり、安定したスイングが実現する、と優さんに諭され、踏み切ったのだ。

「将来を見据えた改善」(優さん)とはいえ、違和感から、はじめのうちは、球がまったく当たってくれなかったという。
今週も、ミスショットは覚悟の上で、「とにかく、課題だけに集中してやる」と決めていたことが、かえって、好スタートにつながった。
後半の2番で2メートルのバーディチャンスを沈めると、3番では、6メートル。4番パー3では、4アイアンで2メートル半につけて3連続バーディ。
アイアンショットが冴え渡り、今年3月のダイドードリンコ静岡オープンでも同組でラウンドして「コテンパンに負けた」というジャンボ尾崎に、今回ばかりは、1打のリードだ。

「お兄ちゃんには、負けたくない」とライバル心を燃やす弟・優作君にも、「まあ、せいぜい言っとけば」と、冗談まじりに、軽くいなす余裕ぶり。
アマチュアで活躍する弟のほうが知名度が高く、これまで、何かと比較されてきた。
だが、今年はその弟にも4勝2敗。
ツアーで揉まれて2年連続のシード入りを決め、確実に成長のあとを残し、兄としての面目躍如を果たした今シーズンの締めくくりとして、今週のアジアNO.1のタイトルは、申し分ない。

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