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『夢みたいでなんだか怖いよ!』 ツアー本格参戦3年目にして完全優勝での初V、そのとき、田島創志の目に嬉し涙がにじんでいた

今年、プロコーチの堀尾研仁さんと二人三脚で習得したフェードボールは、みごと18 番グリーンを捉えた。2オン成功。「20アンダー狙い」のイーグルパットはカップを 大きくオーバーさせたが、返しの1メートルのバーディパットはど真ん中からがっち りと沈めた。その瞬間、田島はすべての重圧から解き放たれた。
両手を大きく広げ、仰いだ空が涙でにじんだ。昨年は、悔し涙を流したホールで、今 年は嬉し涙に顔をくしゃくしゃにして、キャディのゲーリー・ジョンストンさんと抱 き合った。
「この俺が勝てるなんて・・・ほんとうに夢みたいでなんだか怖いよ!!」。
4日間、トップを走りつづけた。「絶対に俺が勝つ」と言い続け、有言実行でキメた 完全優勝。ツアー本格参戦3年目にして初V達成に、「僕が他の選手より技術的に勝っ ていたとは思わない」と、田島は言った。
「・・・ただし、運と執着心とプレッシャーを跳ねのける力。すべては、気持ちが勝っ ていただけのことなんです」。
強い精神力には、この日、きゅうきょ応援にかけつけた堀尾コーチも、太鼓判だ。
「彼は、スーパーポジティブ人間。自分を信じる力がすごいんです。すべては彼の 力。よくやってくれました」そう言いながら、堀尾さんも赤く腫らした目をゴシゴシ こすった。教え子の涙にもらい泣きだ。
ツアー初V、初シード権、年末の日本シリーズの出場権・・・。この優勝で、今年掲げた 目標を、一気に叶えてしまった田島は、早くも、新たな目標を設定する。
「賞金ランク3位内に入って全英オープン!」。出場カテゴリーが変更にならない限 り、上位3位までの者には来年もまた、世界最古のメジャー切符が届けられる。
「ずっと、思い描いてきた舞台。これからツアー後半戦は、それに向って頑張りたい」。
そうやって田島はまたひとつずつ、“有言実行”を増やしていくのだろう。

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