ダイヤモンドカップトーナメント 2003

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『まったく考えていません』 95年の全英オープンで“風に強いトモリ”を印象づけた友利勝良が2位タイ浮上

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この日3日目は台風の影響による豪雨のため、約3時間もの競技中断があったにもかかわらず、大洗の薄暗い森の中、じっと選手たちのホールアウトを見守るギャラリーのみなさんの姿があった。18番でグリーン下の右ラフから50センチに寄せ、みごとパーセーブしてホールアウトしてきた友利にも、熱心なファンが駆け寄ってきて、こう声をかけてきた。
「また、全英でプレーしている友利さんが見たいです!」
この言葉にふいをつかれてすぐに返事することができず、友利は複雑な笑みを浮かべたままペンを走らせ、サインを続けた。
いつも穏やかな笑顔の奥に、本音を隠している。今大会は全英オープン日本予選の対象試合だ。だが友利は「イギリスに行きたい」とか、「狙っています」とは、絶対に言わない。「それはもう、若い人に任せましょう」とか、「今年、ほとんど予選落ち。まずは日本で稼がないと」と言ってはぐらかすのだ。
だが、欧州ツアー(97年、98年)から撤退後、「僕には無理です。行きませんよ」と周囲に断言しながらも、全英オープン週になってひょっこりと、マンデートーナメントの会場にあらわれたり、そういうことが過去にたびたびあったのだ。
95年の全英オープン2日目に優勝したジョン・デーリーとともに首位に立ったことをきっかけに、ヨーロッパの風に魅せられた友利。この日3日目は季節はずれの台風4号に乗ってフワリ、2位タイ浮上だ。
「明日勝って全英? (苦笑)そんなことまったく考えてません。・・・それでももし、出場が決まったら? そりゃあ、絶対に行きますけども・・・」
いつもの控えめな口調から、ほんの少し本音がこぼれ出ていた。

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