フジサンケイクラシック 2000

大会記事

「どれだけこの日を待っていたか…。7年間は苦しくて、長かった」尾崎健夫-2

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勝てない7年の間に、オレを抜いていった人間が一杯いる。彼らを、これから追いぬくことはできないにしても、追いついてはいきたいよ。この勝利が最後の勝利になってはいけないと肝に銘じている。7年ぶりに勝てたから、またその次。これまで自分に足りなかったものを探して、また次々と勝っていかなくちゃいけないって思ってる。


 勝てない7年は長かったけど、あの兄弟がいてくれたことは本当によかった、と思っている。まあ、冷たい兄弟ではあるんだけどね。なぐさめられたこともなかったし、あごで『フン、何やってんだ』ってくらいのもんだったから。でもそれでかえって、とどまれた。もうあきらめてもいいくらいだったんだけど、かえって2人に対して反発心がわいてがんばれたんだ。7年間は、兄弟の活躍があったからやれたんだ。悔しさもあったよ。でも、それは彼らとは努力みたいなものが違うんだ、とか考えられたし、そこで『おれは(パットで)手が動かないからしょうがないんだ』って言ってしまえば終わりだったろうけど、動かないなりになんとか戦いに持ちこまなくちゃいけないって思えた。兄弟の中で肩身の狭い思をしたことが、逆に自分の支えになったんだ。
 もっと3人仲よかったら『いいんじゃないの?』とか馴れ合いになって、それでダメになってただろうね。
 いずれ追いつかなくちゃ行けないのは、やはり日本で1番、2番のあの兄弟だ。2人と同じ土俵で、同じレベルの中でまた戦いたいと、ずっと思ってる。この優勝で、ちょっとは、認めてくれるようになるかもわからないしね。


今回はジャンボも直道も出てなかったけど、彼らがいようがいまいが変わらない。彼らへの反骨心はあったけど、それよりもまず自分のウィニングパットを沈めるのが先だったから。…来年は、ジャンボも出てきて『かかってきなさい』って感じかな。


 また、これから生まれ変わって、15回勝ちたいという気持ちがある。ケガやイップスに悩まされたときも、その気持ちが支えだった。でも、その“1回目”がこないとどうしようもなかった。1回目が来るまで、こんなに時間がかかってしまって、今からまた15回勝つ、なんて大それたことかもしれないけれど、・・・でもそういう目標を持って、これからも自分を叱咤してやりたいな、って思う。


 みんなおめでとう、って言ってくれるけど、僕にとってはこれからが大変なんだ。イップスは・・・この優勝で最後になってもらいたい、とは思うけど・・・僕にはこれからが本当の勝負だな。・・・しかし、本当にイップスって治るモンなのかな? 今は治ることを祈るだけだよね・・・。

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