つるやオープン 2000

大会記事

「プレーオフに入った時点で、ダメですね」田中秀道

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「あ~あ…プレーオフに入った時点でダメです。接戦のさ中に、勝てなければダメですね。バックナインに入って3パット(13番ホール)をしている時点で、まだまだです。13番は7メートルのバーディパットを、ラインに乗って『入った』と思ったのが、3メートルもオーバーして…。ミスパットでの3パットと、感覚が全然違うんですよね。『ヨシ』と思ったのを3パットするのは、非常にショックなものなんです。
 もちろん、その時点では『まだ届かないわけじゃないから』と切り替えて、15番で(バーディを)取って、16番を(パーで)しのいで、17番は攻めの気持ちで行ったんですが、結果的にパーにしてしまって。その後の18番でボギー。ここでボギーにしている時点で情けないかな、という感じです。
 プレーオフは初めての経験。どういうものか見たいとは思いました。1対1の勝負は苦しいけれど、苦しい状況から勝つことができたら、今後の自信になるかな、と思ったんです。けど、ダメでしたね。
 17番(パー5)では目一杯クラブを振って、2オンしたんですけれども、実は左の腰の状態もあまりよくなくて、まあ、少し疲れが出ていたこともあって、スイングのターンだけ止めないように、とああいう振り方をしたんです。それと、ああいう(優勝争いの)場面でああいうこと(池超えの2オン)もできないといけないかな、という気持ちもあったしね。でも、結局、18番ではああいうしょぼいボギーをやってしまった…。
疲れは、確かにありましたが、でも、プレーオフで負けたのはそのせいじゃない。バックウェルだって、18ホール終わって、僕のプレーを18番で待って、またプレーですから、集中力を持続するという点では、お互いに条件は同じですから。
グリーン上でどちらかがバーディ出るまで踏ん張ろうという気持ちでやっていたんですけど、76ホール目(プレーオフの4ホール目)にはもう一杯一杯の状態でした。76 ホール目の第3打は、ピンまで残り124ヤードだったんです。プレーオフに入ってから、風がぐるぐるまわってたような感じで計算しにくかったんです。9番アイアンで、しっかりグリーンに乗せられればよかったんでしょうけど、アドレナリン効果を狙って、ピッチングでフルショットすべきだろうと判断してしまいました。もちろん、自分としてはしっかり打てたつもりだったんですけど、それがエッジに1、2 ヤード届いてなかった。2、3ヤードのジャッジミスにと、体のキレのなさせいと、アドレナリン効果だけに任せた結果なんでしょうね。体が切れてないから、9番で上に乗せておこうっていう判断が、今思うとできてなかったんだ、と思う。
自分としては、13番の3パットのときに、こんなところでこんなことするようじゃ話しにならんというふうに思っていた。残りの何ホールかをどうプレーできるかということには集中してはいたんですが、15番ホールでバックウェルさんが12アンダーにしていることを知って、17番では、今度は10アンダーになっているのを確認して、『12』を見て、「追いかけるとしたらどうなんだ」。『10』で、1打自分がリードしていることを知って「じゃあ、どうプレーするんだ」というふうに、(上位の成績を)見ることによって(それに左右されて)硬直する部分もあるし、でも、その中でもしっかり打ちたいとか、そういう意識になれることもあるし、とは思ったんですけど、そういうのは、僕には“100万光年”早かったです。(上位の成績は)見なければよかった。
マッチプレーは苦手ですね。目の前に敵がいるとのは苦手です。今回のプレーオフで結果的に、小心者の自分をまた見つけてしまった、という感じです。72ホールで、頭の中をまとめているようなところがあるんで、プレーオフというのは、よけいなホールをプレーする、という意識になりがちです。付け足しのような感じで、集中力を作らなくちゃいけないという状況になってしまう。
プレーオフに勝つためには、72ホールが終わってもまだ余裕が残っている状態で戦っていないといけません。72ホール一杯一杯で、その後に余裕がないとうのは、やっぱり自分はまだまだ甘いということなんです」

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