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国際オープンゴルフトーナメント 中日クラウンズ 2000

鈴木規夫JGTOエグゼクティブディレクターの「大会みどころ」

「ツアー開幕から1ヶ月。気候もさわやかなこの時期は選手たちの心・技・体もすっかり整い、みな万全の態勢でこの和合に乗り込んできたことでしょう。どの選手も高いレベルのゴルフを披露して、お客さまを興奮させてくれのではないかと思います。

『和合コース』は、総ヤーデージ数はそれほど長くないものの、速く固く、そして小さな形状のグリーンが大きな特徴です。正確なショットでフェアウェーを捉え、いかに安全にグリーンに乗せられるか、。そして、いかにパーを重ねてチャンスを待てるか。和合を制するには、この2つにカギがあるといえます。

飛距離はそれほど問題ではなく、なにより、セカンドで打ち上げになったホールが多いので、グリーンを緻密に攻めていける繊細なアイアンショットが、まずものをいいます。さらに、乗せてからもそうたやすくは決められない鏡のように鋭いグリーンは、和合の名物。ホールによっては、絶対に置いてはいけない箇所というのもあり、あえてピン方向をはずしてグリーンに乗せる、といった巧妙なテクニックも必要になってきます。

『あるときは大胆に、そして我慢強く』を、4日間、ほどよく調和させることが出来た選手が最後の美酒を味わうでしょう。

大会最多勝利数(5回)を誇る青木功はこの難コースをテクニックで制し、同じく5回の優勝経験があるジャンボ尾崎は、力でねじふせてきました。 昨年、そんなビッグネームに名を並べたのは、今野康晴。技と経験がものを言うこのコースで、彼はノンプレッシャーで次々とチャンスパットを沈め勝ちました。後で聞けば、本当に手が痺れたのは、最後のパーパットだけだったとか。若いのに、大したものです。今年、和合を制するのは若き獅子たちなのか、それともベテラン勢なのか。私も今から楽しみになってきました。

コースは今、つつじに八重桜など、季節の花が満開です。選手たちの白熱したプレーとともに、美しい花々もぜひご一緒にお楽しみください」

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