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中日クラウンズ 2008

注目の日・米・欧の10代対決は…

10代対決は、ひとまずハワイの新星に軍配が。アマとして挑戦した昨年大会は残念ながら予選落ちを喫した17歳のタッド・フジカワは1アンダーの19位タイとまずまずのスタートに、「2度目の和合は大分慣れて、自分なりに満足しています」と、満足げ。

一方、ルーキーイヤーの昨年、欧州ツアーで史上最年少(18歳)のシード入りを果たした北アイルランドのロリー・マキロイ(=写真中)は、1オーバー42位タイに憤慨した。
「今日は最悪だった。ドライバーは良くないし、パッティングも最悪。バーディチャンスをことごとく逃した」。

最終18番こそバーディで締めくくったが、「優勝しようと思ったらこれではダメだ」と、自らにカツ。「まだチャンスは十分あるから残り3日が勝負。明日以降は上昇するのみ」と、強気の姿勢は崩していない。

マキロイと並んで42位タイと出遅れた日本が誇る16歳のゴールデンルーキーは、15番であわやペナルティのハプニング。
木の下に潜り込んだ第3打。はじめ9番アイアンを握り、テイクバックでクラブを木の枝にぶつけた石川遼(=同下)は、振り下ろす寸前にスイングを止めた。

「また2ペナだなとドキドキした」と、振り返る。

木に当たらないかどうか。先にいちど、スプーンの素振りで試して問題ないと判断していたのだが、「実際のバッグスイングは大きいんだな」と、苦笑する。

3月のツアー外競技の最終日。14番ホールで素振りをして木の枝を折り2打罰を食らった悪夢がよぎったのだろうが、今回は打つ心構えがあってのアクシデントだ。
そのまま、振り下ろしてしまえば何も問題なかったのだが、スイングを止めてしまったことで逆にピンチに。

その場に居合わせたギャラリーや同伴競技者のジャンボ尾崎や深堀圭一郎に、枝や若葉が落ちていないことを確認して事なきを得たが、さすがの強心臓も動揺してこのホールをボギー。

続く16番も連続ボギーを打って、1オーバーに後退したがその分、出だしの2連続を含めて「4つバーディも取っているから。ピンチもボギー以内でしのげたし、この難しいコースで自分のノルマを達成できたから、1オーバーで収めることができたんです」と、前を向いた。

あこがれのジャンボとの同組に「これまでにない緊張感」を味わいつつ、「自分のゴルフができたと思う」と納得顔。

「明日はとても大事な日。1打が物語る日になるから、今日の5つのボギーをパーへ、パーをバーディへ変える意気込みで頑張りたい。気を引き締めてやりたい」と、気合いを入れた。




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