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UBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズ 2009

地元在住の古庄紀彦(ふるしょうのりひこ)は「普段着のゴルフで挑む」

キャディの岡田さん(左)との二人三脚もうまくいったと、喜んだ古庄(右)
66の5アンダーに、なんといっても嬉しいのはこの日ボギーがひとつもなかったということ。今年中に式を挙げる予定という婚約者が見守る前で、1番で4メートルのスライスラインを決めると、最初から波に乗った。

難しい17番も、残り209ヤードを4番のユーティリティで手前7メートルに乗せてこれを決めた。
ピンチもなかった。
パーオン出来なかったのは3ホールあるが、それもすべてエッジだった。

今年、今大会は開催時期が1ヶ月早まったことで、ラフの成長が昨年までほどではなく、いつもよりやさしいという選手も多いが、「モンスターコース」であることに変わりない。

「そこでノーボギーはかなり気持ちいい!」。
最終ホールで馴染みの顔に手を振って、満面笑顔で答えてみせた。

茨城県の筑波カントリークラブ所属。
東京都出身だが、現在は取手市に住まいを構え、車で約50分というここ宍戸ヒルズカントリークラブも普段からよくプレーしているという。

それだけに「コースの怖さは良く知っている」。
ましてツアー仕様のセッティングはグリーンのスピードも速く、一筋縄ではいかない。

いつもは、つい気合いが入りすぎて失敗しがちだが、「今日は力まないように、リラックスして回るようにしました」。
昨年ランク4位につけて、今季の出場権を獲得したファイナルQTでバッグを担いでくれた岡田瞬さん(25歳)のアシストも抜群で、安心して任せることが出来たのも大きい。

両親の勧めでクラブを握ったのは15歳のときだ。名門日大に進んだものの、2つ上に片山晋呉、同期に髙橋竜彦、原口鉄也らスター選手に押され、マネージャー的存在に徹したが、プロの夢を捨てきれず、卒業後に研修生に。
2003年にプロ転向を果たした。
2006年に、ファイナルQTランク33位の資格で本格参戦を果たしたが、賞金ランクは129位に終わった。
2年前のリベンジをもくろむ今年の目標は、もちろん初シードだ。
今週は、勝手知ったるコースというほかに、“自宅通勤”ということも大きい。
「普段着のゴルフが出来るから」。
ツアープレーヤーNO.1決定戦も、気負わず挑む。
  • 「明日もリズムよく、リラックスして自分のゴルフをしたい」と古庄

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