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15番で386ヤードドライブ!!脅威の新人・中西雅樹に注目!!ファイナルQT決勝ラウンド1日目

自ら「飛距離が最大の武器」と言ってのけるだけのことはある。この日22日(水)、熊本県のくまもと中央カントリークラブで行われたファイナルQTの決勝ラウンド1日目。

387ヤードの15番パー4で、あわやワンオン。
グリーン横のバンカー右側に落ちたティショットは、「キャリーで、386ヤードは飛んでましたね」。
そこから1メートルに寄せて、楽々バーディを奪った。

「これでも、前より5キロは絞った」という180センチ、90キロのがっしりとした体格で、過去に400ヤードのホールでワンオンした経験もある。
ドライビングコンテストに参加したときの「公式の記録は376ヤード」と胸を張る。

強烈な飛距離をアドバンテージに、570ヤードのパー5では残り210ヤードの第2打をピン右2メートルに乗せてイーグルを取るなど難しいコンディションもものともせず、68にまとめ上げて通算4アンダー。
19日の第4ラウンド終了時の50位タイから、一気に12位タイまで順位を上げてきた。
これがQT初挑戦の21歳。
楽しみな新人が出てきた。

2000年のパブリック選手権で優勝するなど、国内で大小あわせて35個のジュニアタイトルを持つ。
クラーク記念国際高校を卒業したあとは、米アリゾナで“ゴルフ留学”。海外でも、『ジュニアマスターズ』など4試合で優勝経験がある。
「3年計画で、いずれは米ツアー」と夢を語る。
「そのためにも、まずは日本で結果を出したい」と、目を輝かせる。

当初の予定だった6日間、計6ラウンドの競技が消化できず、第4ラウンドまでの暫定成績でツアーの優先順位が決定されるかもしれないと言われていたときは、落ち込んだ。
「暫定成績が、どん底だったから・・・(苦笑)」。

それだけに、消化できなかった第4ラウンドと決勝2ラウンドが、後日行われると決まったときは「しめた、と思った」と、中西。
「これは、行くしかないと。是が非でも上位に上がってやろう、と」。闘志満々で、会場にやってきた。
キャディにコーチの山浦記義さんを引き連れて、「この2日間で10アンダーが目標」とふてぶてしく笑って見せた。

中西雅樹プロフィール
1984年8月28日生まれ、大阪府出身。
11歳からゴルフを始める。
妹の美帆さん(19歳)と、弟の真人さん(17歳)もプロの道を目指しているゴルフ三兄弟。
雅樹は小学校のとき、極真空手の全国大会を制覇したという経験も。


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