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近藤智弘は通算2オーバーバランタイン選手権

今週のバランタイン選手権の会場は、韓国・済州島のピンクスゴルフクラブ。台風並みの強い風が吹くことで有名で、やはりここで開催されている女子プロの日韓対抗戦は過去に3回、強風が理由で中止になったことがあるそうだ。
だから、大会側もむやみにグリーンが刈れない。安易にスピードを速くセッティングすると、吹き荒れる風にボールが動いてしまう危険性があるからだ。
そのために、どうしても目の強いグリーンになる。
大会ならではのセッティングに対処しきれていないのもある。
しかし、近藤の場合はそればかりが原因でもないようだ。
「僕自身、いまルップアップを抑えていたり、左に向く習性を直していたりといろいろ試しながらのラウンドで、集中できていないせいもあると思うんです。悩んでばっかりだから、ストロークが長くなって思い切ってヒットできていない」。
初日のパット数35の要因をそう説明したが、好材料もある。
ショットが絶好調なのだ。
特にティショット。
「イメージどおりに飛んでいく」と声も弾むのは、今回のキャディで専修大の4つ後輩、山田真一郎さんの助言も大きい。
今週の練習場の打席は「なぜか、かなりつま先上がり」。しかし、最初はそれに気づかず、もともと持ち球のドローボールばかりが出ていた。
「真ちゃん、どう思う?」。
「クラブが、かなり寝て入ってますね。ライのせいでしょう」。
そう指摘されてからは事前によく足場を吟味して、意識してフェードボールを打つように心がけたら「いきなり良いイメージが出るようになった」。
近藤にとって、これが今季初戦。
しばらく実践を離れ、いざ「開幕」を迎えたら、どうしても以前のクセが出やすくなるのも否めない。
「早めにそれに気づけたから良かったです。ショットは万全だから、あとはパット。なんとかこらえて、明日盛り返します」。
4パットのショックから、どうにか2オーバーまで持ち直した粘りを、2日目こそ発揮したい。














